「前田館長と記念写真」

10月 30, 2009

今回の作品解説は「前田館長と記念写真」(1995年)です。

前田館長と記念写真

この作品は花が咲き乱れる中にたくさんの人物が描かれています。その後ろには特徴的な形の山があって・・・何かこの背景には見覚えはないでしょうか?

実はこの背景は前回の解説で取り上げた阿蘇山のネコ岳 ミヤマキリシマなのです。

シスコはまたネコ岳を大勢で訪れたのでしょうか?

実はそうではありません。

この作品は、シスコの個展で展示していた「ネコ岳ミヤマキリシマ」の前で、展覧会を見に来てくれた方々と記念撮影をした時の様子が描かれているのです。

中央の大きな人物は右が前田館長、左がシスコです。

左側の人物群はシスコ、前田館長、家族や友人、ギャラリーの関係者の方々です。カメラマンは逆遠近で小さくなっています。

右側の人物は「ネコ岳ミヤマキリシマ」の中の人物像、つまりシスコと従姉妹母娘です。

まずは前田館長と2人だけで撮影、その後皆で撮影しましたので、この絵の中には2枚の写真の光景が重ねられています。前回の「ネコ岳ミヤマキリシマ」と同様に、異なる時間を重ねたり、自分の描いた絵をもう一度描くなど非常にユニークな方法で描かれている作品ですが、記念撮影をした光景を忠実に再現している非常にリアルな作品でもあります。

この作品は世田谷美術館に収蔵されています。企画展等で他の美術館に出品されてもいますので、またどこかでご覧になることがあるかもしれません。

このような描き方をしている作品はいくつかありますが、また後で取り上げようと思います。

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