塔本シスコの日記

5月 31, 2021

秋から世田谷美術館で始まる展覧会のタイトルは

「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス

かかずにはいられない!人生絵日記」に決まりました。

「かかずにはいられない!」が平仮名のところが気に入っています。

 

塔本シスコは「描く」ことも好きでしたが

「書く」ことも好きで、晩年は日記をつけていました。

85歳(1998年)からは、新聞広告の裏や便箋に書いたり

昔懐かしい、学習ノートに書いたり・・・。

塔本シスコの日記

おそらく、正常と異常が混在しているような

「まだら認知症」と呼ばれる、症状の波が大きい状態の時に、

自分の行動や健康状態に不安を覚えたのでしょう。

 

88歳で2001年の夏の終わりに倒れるまで、

自分と家族のささやかな日常を記録しました。

 

シスコの日記はなかなかの難読で、

息子の賢一も解読に挑戦したような形跡がありましたが

途中でギブアップしたようです。

 

孫の私も「そのうちに」と思っていましたが、コロナ禍で

自宅で過ごす時間が増えたこともあり、

「今しかない!」と日記の書き起こしを始めました。

 

シスコの文章は片仮名交じりで、読みにくい部類ではあるのですが

日記なので、日付、天候、食事の時間、帰宅時間など、

一定のパターンがあります。

リズムを掴むと、わりとスムーズに文字が浮かび上がってくることがわかりました。

 

ようやく少しまとまった分量の書き起こしが出来ましたので

塔本シスコの日記を一部公開することにしました。

 

塔本シスコ85才の日記1998年

塔本シスコ86才の日記1999年

塔本シスコ88才の日記2001年

 

塔本シスコの絵の中には、必ずと言っていいほど

「〇年〇月〇日、シスコ〇才」と記されています。

時々、日記の中にも「〇〇を描いた」という記述があり、

絵と日記が一致する日があります。

 

そうかと思えば、日記では全く触れていなくても

「丸山明宏」の肖像画を何十枚も描いている日もあり、

不思議な人だなぁと感じるところです。

 

日記の解読はまだまだ続いていますので、

随時公開ということで、気長にお付き合いいただければと存じます(弥)

 

 

 

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